「無気力型」(旧「無気力型タイプ」)の特徴と留意点

タイプ4 無気力型

特徴

  • ・登校しないことへの罪悪感が少なく、迎えに行ったり強く催促すると登校することもあるが長続きしない。
  • ・心因性の身体症状はない。
  • ・楽しい行事のある時は自分から進んで登校したり、友達が誘えば登校することもある。
  • ・毎日の生活の中で主体性を持って行動することがなく、課題に対して自ら積極的に取り組もうとする意欲に乏しい。
  • ・家では比較的元気で、インターネットやゲームなど、自分の好きなことをして過ごす。

留意点

  • ・周囲が見守るのみの対応をしていると、不登校の期間が長くなり、長期のひきこもりとなるおそれがある。
  • ・本人の気持ちの中に、親や先生など社会に対する不信感、進学や就労について不安感があることが多く、「どのように生きて行けばよいか」という根本的な疑問に向き合う必要がある。
  • ・気持ちに寄り添うと同時に、これまでしてこなかった経験をさせ、本人の自我の確立やキャリア設計について援助していくことが必要である。

 

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無気力型の前駆期

前駆期

状態や症状

  • ・「めんどくさい」「だるい」ということをよく言うようになり、元気がなくなり無気力化していく。
  • ・「先生が嫌いだ」「学校が面白くない」など何か理由を訴えて休もうとするが、明確な原因が見当たらない。
  • ・友達が誘えば登校したり、学校の先生の訪問に応えることもある。
  • ・登校刺激をしなければ家族関係も悪くならず、和やかに過ごすことができる。
  • ・テレビを見たり、ゲームをしたり、好きなことをして一日を過ごす。

親の対応と学校との連携

  • ・本人の中でも無気力感の原因を明確に言語化できるわけではないので、原因を根掘り葉掘り聞くことは避ける。
  • ・本人の興味や関心のあることを話題にして、本心から共感を示し、情緒的な交流を持つ。
  • ・本人が心を開いて来たら、学校のことや進路のことで困っていることはないか聴き、親も一緒に考えていく姿勢を示す。
  • ・親や先生が大人としての面を見せるのではなく、若いころ思い悩んだ話、失敗した話などを話してやり、大人になる過程には失敗や躓きがあってもいいことを伝えていく。

 

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無気力型の進行期

進行期

状態や症状

  • ・「学校には行かない」などと宣言して休み始めることがある。
  • ・より生活のリズムが崩れ、一日中ネットやスマホをやり、昼夜逆転状態となる。
  • ・表情も暗く、家族とも必要最低限のことしか話さなくなり、学校の話題は避ける。
  • ・学校や生活のことで刺激する人は避け、しない人とは普通にコミュニケーションができる。
  • ・自室に閉じこもりがちの生活となり、外出はほとんどしなくなる。

親の対応と学校との連携

  • ・登校刺激はやめ、本人の興味や関心のあることを話題にして、まず普通の会話を取り戻すことをめざす。
  • ・両親共に指示的なかかわりをやめ、子どもの気持ちを理解する努力をしてもらい、本心から共感を示すようにする。
  • ・人生そのものに行き詰まりを感じていることが多いため、「自分の人生だから」と突き放すと、長期化するおそれあり。
  • ・高校生の場合出席日数と単位の問題があるため、学校の先生に進級の条件と、現在の教科ごとの出欠状況の確認をお願いする。

 

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無気力型の混乱期

混乱期

状態や症状

  • ・家族との会話が戻り、刺激しなければ、落ち着いて過ごせるようになる。
  • ・出席日数や進級のことを気にするようになり、自分から学校のことを話題にすることもある。
  • ・学校への復帰には前向きではないが、「アルバイトしてみたい」「一人暮らしがしたい」などの独立心を見せることがある。
  • ・ネットで転編入、進学や受験、就職のことを調べている場合もある。

親の対応と学校との連携

  • ・少しずつ意欲が出てくるが、その気持ちを後押しするために「これを買ったら学校へ行くか」などともので釣るような対応は避ける。
  • 本人の小さな意欲を行動につなげるために、親も一緒に行動することを伝え、本人が今抱えている問題、進路上の課題について一緒に解決していく姿勢を見せる。
  • ・進級の可能性がある場合は、学校の先生から本人に対してまだ十分間に合うこと、取り戻すことが可能であることを伝えてもらう。
  • ・進級が難しい場合は親が子どもの気持ちに添った上で進路の情報収集をし、一緒に学校見学等を行う。

 

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無気力型の回復期

回復期

状態や症状

  • ・本人が心惹かれるもの、興味を持つことが見つかったり、これまでと考え方が前向きに変化してくる。
  • ・家族とじっくり将来のことや学校のことなどを話すことができるようになる。
  • ・与えられた役割や課題に対して取り組もうとする姿勢が出てくる。
  • ・放課後先生に会いに行ったり、別室や保健室への慣らし登校が始められるようになる。

親の対応と学校との連携

  • ・本人の課題や目標について一緒に考え、本人の持っている良さを認め励まし、自立を図るための援助を行う。
  • ・欠席が長期化し、進学が難しい場合でも、本人の意思を尊重しながら一緒に進路について考えてやる。
  • ・学校と本人の状態とこれからの先のことについて共通理解を図り、進路決定について様々な条件や制度についての専門的な助言を学校に協力してもらう。

 

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